カフェやスーパーで見かけることが増えた「オーツミルク」。
一言でいうと、オーツ麦から作る植物性のミルクで、やさしい甘さと飲みやすさが魅力です。牛乳が苦手な方でも選びやすく、食物繊維やカルシウム(強化品)が摂りやすいのも注目されています。
- 自然な甘さで飲みやすい:そのままはもちろん、コーヒーや料理にもなじみます。
- 食物繊維がとれる:牛乳には少ない食物繊維を補いやすいのが特長です。
- 選ぶコツは「無加糖」「強化表示」:まずは無加糖タイプ、カルシウム強化の表示を目安に。
オーツミルクとは?環境配慮でも注目の「第三の植物性ミルク」

オーツミルクは、オーツ麦(えん麦)由来の飲料。穀物のやさしい甘みとなめらかな口当たりが特徴です。乳成分不使用のものが一般的で、乳糖不耐の方や動物性を控えたい方の選択肢になり得る飲み物といえます(体質・体調・食事方針に応じてご判断ください)。
「第3の植物性ミルク」として、世界で注目が広がっています!
そもそも植物性ミルクって?
動物由来の牛乳などと異なり、植物性ミルクは穀物や豆類、ナッツなどを原料とする飲み物です。日本でもおなじみの豆乳やアーモンドミルクも、この仲間に含まれます。
たんぱく質など一部の栄養素は共通しますが、配合やバランスは製品・原料によってさまざま。どちらが良い/悪いではなく、体質やライフスタイルに合わせて選ぶのが基本です。
また、製造過程や原料由来の観点から、環境配慮の選択肢として植物性ミルクを手に取る人も増えています。
海外ではすでに「当たり前の選択肢」に
欧米やオセアニアでは、カフェや小売で複数のオーツミルクが並ぶことも珍しくありません。牛乳と同列の選択肢として浸透し、コーヒー用(バリスタブレンド)など用途特化の製品も広く流通しています。
背景には、乳糖不耐(にゅうとうふたい)の人が一定数いること、オーツ麦が育ちやすい地域条件、飼料としての利用の歴史など、土地や食文化に根ざした複合的な理由があると考えられます。
日本でも2020年ごろから注目度が上がり、牛乳・豆乳に続く「第三のミルク」として存在感が高まりつつあります。とはいえ、まだ定番化の途中段階。まずは無加糖タイプから試し、生活に合う使い方を探してみるのがおすすめです。
日本でも2020年のオーツブームをきっかけに、2021年には約40億円規模の市場にまで成長しました。世界と比べるとまだ小さいですが、今後もどんどん伸びていくことでしょう!
市場は世界的に拡大傾向とされ、国内でも2020年前後のブーム以降、取り扱いが広がっています。数値や推計は調査機関により差があるため、最新の公表資料をご確認ください。
参考:オーツミルク市場レポート(外部)
栄養のキホン|食物繊維と強化栄養がポイント
オーツミルクは、食物繊維(βグルカン等)を含む製品がある一方で、たんぱく質は少なめの傾向。さらにカルシウムやビタミンD等を栄養強化した銘柄も少なくありません。
いずれも数値・配合は製品差が大きいため、購入時はパッケージの最新表示を確認しましょう。
- 食物繊維(βグルカン等)
- たんぱく質は少なめ
- カルシウムやビタミンの強化有無をチェック
食物繊維の「見どころ」|量もチェック
オーツミルクの食物繊維は、とても豊富に含まれているけいこうにあります。ラベルの「原材料名」「栄養成分表示」で、どこ由来の食物繊維かまで確認すると、味わいや口当たりの違いの理由が見えてきます。
種類 | カロリー(100mlあたり) | 食物繊維(100mlあたり) | コレステロール |
動物性ミルク | |||
牛乳 | 61kcal | 0g | 5-7.2mg |
植物性ミルク | |||
豆乳 | 43kcal | 0.2g | 0mg |
アーモンドミルク(※) | 19.5kcal | 1.5g | 0mg |
オーツミルク | |||
alpro 砂糖不使用 | 36kcal | 1.3g | 0mg |
明治 まるごとオーツ | 37kcal | 0.7g〜1.3g | 0mg |
OATSIDE | 62kcal | 0.8g | 0mg |
minor figures | 48kcal | 0.8g | 0mg |
牛乳:日本食品標準成分表
豆乳:日本食品標準成分表
アーモンドミルク:glico アーモンド効果 砂糖不使用
※アーモンド由来の食物繊維が0.25g、それ以外由来の食物繊維が1.25g
ご覧の通り、牛乳や豆乳にはほとんど含まれない食物繊維が、オーツミルクにはしっかり含まれているんです。
というのも、オーツミルクは元々オーツ麦という穀物を原料にして作られています。穀物ならではの食物繊維がオーツミルクにも豊富に含まれているというわけですね。
代表例(メーカー表示の一例)
製品名 | 基準量 | エネルギー | 糖質 / 食物繊維 | たんぱく質 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
明治 まるごとオーツ | 200ml | 約74kcal | 糖質 8.2g / 食物繊維 1.3–2.5g | 約1.7g | βグルカン0.5gの表示例あり / 強化はラベル参照 |
GO:GOOD すっきりプレーン | 100ml | 約40kcal | 糖質 約4.3g / 食物繊維 約1.5g | 約0.5g | イヌリン配合の表示例 / 強化はラベル参照 |
Alpro | 100ml | 約36–40kcal | 食物繊維:表示参照 | 表示参照 | Ca等の栄養強化ラインあり(国・製品により差) |
POINT|「低カロリー&コレステロール0」について
多くの植物性ミルクはコレステロール0mgの表示が見られますが、カロリーや糖質は製品差があります。無加糖か、甘味の有無で味と数値の印象も変わります。
食物繊維の働き|オーツ麦の水溶性食物繊維「βグルカン」とは?
オーツミルクに含まれる食物繊維は、特に水溶性食物繊維の「β(ベータ)グルカン」に分類されます。その働きを一言で言うと、「胃で消化されず、大腸まで届く過程で体に良いとされる働きをしてくれる」ことです。
胃で消化されるものはエネルギーとして変換され、消化されないものは様々な効果をもたらしてくれるわけです。

グルカン | 人の主なエネルギー源のブドウ糖がいくつか結合してできた塊のようなもの |
---|---|
α(アルファ)型 | ブドウ糖が結合される際の鎖のようなものが切れ(消化され)エネルギーに変換されるもの |
β(ベータ)型 | ブドウ糖が結合される際の鎖のようなものが切れず(消化されず)食物繊維として大腸まで届くもの |
種類 | 特徴と働き |
水溶性食物繊維(β-グルカンなど) | 腸でゲルのように半固形化し、糖の消化スピードを遅らせることで急激な血糖値上昇を抑制します。また、不要なコレステロールやナトリウムの吸収を穏やかにする働きも期待されています。 |
不溶性食物繊維(ヘミセルロースなど) | 便のかさを増やして便通を良くしたり、大腸の粘膜を刺激して水分や粘液の分泌を促進し、便の排出をスムーズにする働きがあります。(※ただし、不溶性食物繊維は過敏性腸症候群(IBS)の方にとっては症状を悪化させることもあるので、ご自身の体と相談しながら摂ることが大切です。) |
水溶性|不溶性の違いは?
- 腸でゲルのように半固形化し糖の消化スピードを遅くする→急激な血糖値上昇を抑制
- 不要なコレステロールやナトリウムの吸収を止める
- 便のかさを増やし便通を良くする
オーツミルクやオーツ麦の食物繊維は、主に水溶性のβグルカンに分類されます。私たちオーツミルクラボでもこの水溶性のβグルカンに着目していますが、大切なのは、水溶性・不溶性どちらか一方だけでなく、バランスよく食物繊維を摂取することです。
食物繊維だけでなく他の栄養に関しても、このことは忘れてはいけません。
着目されるようになったのか
様々な研究結果から食物繊維の摂取量が多くなる程、脳卒中や2型糖尿病などの病気のリスクが低くなることが明らかになっています。
令和に生きる私たちは昔に比べて食物繊維を摂取する機会が少なくなってきています。だからこそ健康維持に重要な役割を担う栄養素として位置付けられているのです。
カルシウムも牛乳と同じくらい豊富!
意外に思うかもしれませんが、オーツミルクにはカルシウムを強化した商品も多いんです。その量は、牛乳と比べても遜色ないほどなんですよ。
「牛乳はちょっと苦手で」「味に飽きてきたから、他の飲み物でもカルシウムが摂れたら嬉しいな」という方には、オーツミルクがぴったりかもしれません。それでいてオーツミルクにはコレステロールが含まれないのも魅力です。
「牛乳はちょっと苦手なんだよなぁ」「味に飽きてきたから他の飲み物でもカルシウムが摂れたら」なんて方はオーツミルクはピッタシでしょう。
ただし、オーツミルクのカルシウムとマグネシウムの関係性も少し意識したいポイントです。オーツミルクにはカルシウムは豊富に含まれますがマグネシウムは含まれません。そのため、他の食品からバランスよく摂取することをおすすめしています。
カルシウムは植物性か動物性かによって体への吸収効率が変わり、カルシウムの吸収効率は動物性の方がいいと言われています。(参考:骨粗鬆症財団『カルシウムの摂り方』)
栄養素以外でのオーツミルクの魅力
乳糖不耐症の方も安心して飲める!
牛乳を飲むとお腹がゆるくなりやすい……そんな経験がある方は、乳糖(ラクトース)が体に合わない体質(乳糖不耐)の可能性があります。これはアレルギーとは異なる性質で、感じ方にも個人差があります。
オーツミルクは乳糖を含まない製品が一般的。体質に配慮した選択肢になり得ます。ただし原材料や製造ラインは製品ごとに異なるため、パッケージのアレルゲン表示や注意書きを必ずご確認ください。気になる方は、まずは少量からお試しを。より詳しくはオーツミルクの注意点まとめも参考になるはずです。
未開封なら「日持ちしやすい」製品が多い
オーツミルクは、牛乳と違い生鮮食品ではないため、未開封であれば比較的長期間の保存が可能です。スーパーの棚を見てもオーツミルクと牛乳は違う場所に置いてあることが多いですよね。買い置きしておくと、朝食やおやつ、料理にさっと使えて便利です。
とはいえ、保存条件や賞味期限は銘柄ごとに違うため、直射日光・高温多湿を避けるなどパッケージの指示を最優先に。輸入品は流通経路やパッケージ仕様が国内品と異なる場合もあります。開封後は要冷蔵&早めに使い切りが基本です。詳しくは保存・保管のコツをご覧ください。
地球にも優しいSDGsな飲み物
オーツミルクが注目される大きな理由の一つに、環境への負荷が少ない点が挙げられます。サステナブルな暮らしの視点でも、オーツミルクはよく話題に上がりますね。
- 牛乳:家畜由来のメタン排出や牧草地の確保など、環境負荷が話題になることがあります。
- アーモンドミルク:栽培に必要な水量の多さが指摘される場面があります。
その点、オーツミルク(オーツ麦)は、生産過程における土地、水の使用量、CO2排出量がいずれも少ないため、とても地球に優しい飲み物と言えるんです。サステナブルなライフスタイルに興味がある方には、特におすすめしたいポイントですね。
私たちオーツミルクラボは、「牛乳やその他植物性ミルクなどは環境に悪いから、飲むのを控えよう」といいたいわけではありません。牛乳にも、他の植物性ミルクにも、それぞれの良さがあります。大切なのは、特徴や注意点を知ったうえで、あなたの体質や暮らしに合う「ちょうどいい選択」を見つけること。
オーツミルクは、その選択肢のひとつ。気軽に試して、合う使い方を一緒に探していきましょう。この記事が、小さなヒントになれば嬉しいです。
デメリットとの向き合い方|糖質・たんぱく質・価格感を理解する
どんな飲み物にも「ちょっと気になるところ」はあります。オーツミルクも例外ではありませんが、理由を知って、少し工夫できれば、ぐっと付き合いやすくなります。
ポイント | 小さな工夫 |
---|---|
糖質がやや多めになりやすい | まずは無加糖を選ぶ/炭水化物量をラベルで確認/量やタイミング(おやつ→食事と一緒に など)を調整 |
たんぱく質は少なめ | 主菜や卵・魚・大豆食品と組み合わせる/シリアルだけでなくおかずと一緒に飲む など |
価格が気になる | セール・まとめ買いを活用/用途に合わせて1Lと小容量を使い分け/無駄にしない保管でロスを減らす |
取り扱い店舗が限られる | ネット通販や定期便を活用/見つけたら予備を1本ストック/国内ブランドも試してみる |
輸入状況で入手しづらい銘柄も | 賞味期限・製造所表示を確認/代替候補を2〜3本メモ/国内流通の安定銘柄から試す |
完全なグルテンフリーとは限らない | アレルゲン表示・注意書きを確認/厳格に避けたい方はメーカーに照会/体質に合わせ少量から |
もう少し詳しく:気になる点とやさしい向き合い方
糖質が気になる
穀物由来のため加糖品は甘さがしっかり感じられることも。まずは無加糖タイプを選び、飲む量はグラス小さめから。活動量の多い時間帯(朝や運動前後)に回すのもひとつです。
たんぱく質が少ない
オーツミルクは食物繊維がポイントで、たんぱく質は控えめ。おかず(卵・魚・大豆食品など)と一緒にとる、ラテは嗜好品として量を決めるなど、食事全体でバランスを。
価格が高く感じる
1Lあたりの単価は牛乳より高めになりがち。無理のない頻度で楽しむ/セールやケース買いを活用/少量パックは使い切りやすさでロス減につながります。
買える場所が少ない・海外品で在庫が不安定
店頭だけで探さず、ECや定期便も味方に。輸入品はパッケージ仕様や流通が国内と違うこともあるので、届いたら保存条件と賞味期限をチェック。迷ったら国内流通が安定した銘柄から。
グルテンが心配
製造環境によっては小麦等との交差接触に注意書きがある場合も。厳格に避けたい方は、パッケージの表示を確認し、必要に応じてメーカーへ相談。体質に合わせ、まずは少量から試してみましょう。関連:オーツミルクの注意点
保存の基本:未開封はパッケージ記載の方法に従い、直射日光・高温多湿を避けて保管。開封後は要冷蔵&早めに使い切りが安心です。詳しくは賞味期限と保存のコツへ。
完璧である必要はありません。「無加糖を選ぶ」「量を決める」「食事全体で調整」——この3つだけでも、ぐっと付き合いやすくなります。
オーツミルクに期待できること|食生活の中での位置づけ
オーツミルクは「毎日の食事にそっと足して、心地よく続ける」タイプの飲み物。
食物繊維や、製品によってはカルシウムなどの栄養強化が期待できる一方、たんぱく質は控えめなどの特徴もあります。ここでは「どこに良さがあるか」をやさしく整理します。
比較的多い(または強化で多くなる) | 控えめになりやすい |
食物繊維(βグルカン等) | たんぱく質 |
カルシウム(※製品により栄養強化の有無) | コレステロール(ゼロ表示が一般的) |
※カロリーや糖質は製品差。無加糖か加糖かで印象が変わります |
- 食物繊維やカルシウム(強化)が“とりやすい”一面があります。まずは無加糖から試すと、味も数値もコントロールしやすくなります。
- コレステロールはゼロ表示が一般的。ただし、カロリーや糖質は無加糖/加糖・銘柄で変わります。
とはいえ、「多ければ良い」「少なければヘルシー」とは限りません。体質や好み、生活リズムは人それぞれ。ご自身の目的に合う「ちょうどいい量」を見つけていきましょう。
オーツミルク各社の成分表示
メーカーや国・容量違いで成分はけっこう変わります。共通の「標準値」はなく、目安は各社のパッケージ表示です。
下の比較表から、気になるブランドの詳細ページへどうぞ。最新のパッケージで確認しながら選ぶのが安心です。
100mlあたり | 牛乳 | OATSIDE | minor figures | alpro 砂糖不使用 | 明治まるごとオーツ |
---|---|---|---|---|---|
カロリー | 46–48kcal | 62kcal | 48kcal | 36kcal | 37kcal |
脂肪 | 1.4–1.8g | 3.2g | 2.2g | 1.1g | 1.7g |
コレステロール | 5–7.2mg | 0mg | 0mg | 0mg | 0mg |
総炭水化物 | 4.8–5.0g | 8.1g | 7.0g | 6.8g | 5.0g |
うち糖分 | 4.8–5.0g | 2.8g | 3.0g | 6.0g | 4.1g |
食物繊維 | 0.0g | 0.8g | 0.8g | 1.2g | 0.7–1.3g |
たんぱく質 | 3.2–3.7g | 0.6g | 0.25g | 0.3g | 0.85g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.1g | 0.1g | 0.13g | 0.09g |
カルシウム | 113–127mg | 98mg | 120mg | 144mg | 表示参照 |
食物繊維は“整え役”に。無理なく続けるコツ
オーツ由来の水溶性食物繊維(βグルカン等)を含む製品もあり、食生活のバランスづくりの一手として取り入れられることがあります。効果を断定するのではなく、「続けやすい範囲で少しずつ」が基本。シリアルやスープ、コーヒーなど、日々の一杯にそっと足すイメージでどうぞ。
糖質とは「エネルギー源」。上手に付き合うアイデア
「糖質=悪い」ではありません。活動のエネルギー源として大切な栄養素です。オーツミルクは無加糖か加糖かで糖質量の印象が変わるので、ラベル表示を見ながら、小さめのグラスで量を決める・食事と一緒に飲むなど、ご自身のリズムに合わせて活用してみてください。
ミニTIPS:朝や運動前後など、活動量が上がるタイミングに回すと、「飲む量を自然に調整」しやすくなります。
選び方のコツ|ラベルで見るべきポイント(無加糖・強化・バリスタ適性)
たくさんの銘柄があって迷ってしまうときは、「無加糖 → 強化 →バリスタ適性」の順にラベルを見ると選びやすくなります。ここだけ押さえれば大丈夫、という要点をまとめました。
見るポイント | ラベルのどこ? | チェックのコツ | 迷った時の選び分け |
---|---|---|---|
無加糖/砂糖不使用 | 正面・栄養成分表示 | 「砂糖不使用」「無糖」等の記載を確認。 甘さが欲しい日はハチミツ/シナモンなどで調整。 | まずは無加糖→物足りなければ加糖へ。 |
栄養強化(Ca・ビタミンD/B2等) | 原材料名・栄養成分表示 | 「カルシウム」「ビタミンD」などの強化表示の有無。 強化の量は100mlあたりで比較。 | 牛乳が苦手→Ca強化アリを選ぶ。 |
バリスタ適性 | 商品名・説明欄 | 「Barista/バリスタ」「カフェ用」などの記載。 泡立ち・分離耐性が考慮された配合のことが多いです。 | ラテ用→バリスタ表示を優先。 |
用途別の“ちょうどいい”選び方
- そのまま飲む・シリアル:無加糖で素材の甘みを。栄養強化はお好みで。
- コーヒー/ラテ:バリスタ用や「カフェ」に触れている表示を目安に。ラテのコツも参考に。
- 料理・お菓子:とろみが欲しい→オーツ由来中心/軽やか→イヌリン配合など、食物繊維の由来もヒントに。
“ここも見ると安心” ラベルの小さなポイント
- 栄養成分の基準量:100mlなのか200mlなのか。手元のグラス容量(例:150〜200ml)で換算すると、量の調整がしやすくなります。
- アレルゲン/グルテン表記:製造環境によっては交差接触の注意書きがあることも。体質に合わせて表示を確認。
- 原材料の並び順:含有量の多い順。甘さや濃さの目安になります。
- サイズと保存:飲む頻度が少ないなら小容量を。開封後は要冷蔵&早めに。詳しくは保存の基本へ。
- 価格と入手性:定番化したいときは、安定流通の銘柄から始めると続けやすいです。
ミニTIPS:同じブランドでも「無糖」「オリジナル」「バリスタ」で味や数値が変わります。まずは小容量で味見→気に入ったら1Lに切り替えると失敗しにくいです。
完璧を目指さなくて大丈夫。無加糖を基準に、強化・由来・用途の順でラベルを眺めるだけで、あなたに合う一本にぐっと近づきます。
【口コミ】体に悪い?オーツミルクに対するリアルな反応集
「オーツミルクって本当に良いの?」「体に悪いって話は聞かない?」といった疑問を持つ方ももいらっしゃるかもしれません。結論からお伝えすると、オーツミルクが「体に悪い」ことは決してありません。ただし飲み過ぎによる過剰摂取が引き起こす健康被害は、どんな食べ物・飲み物でも起こり得ます。適切な量を飲むことで、オーツミルクの豊富な栄養素を最大限に得ることができますよ。
ここでは、実際にオーツミルクを飲んでいる方のリアルな声をご紹介します。
口コミ:食物繊維が豊富で優しい甘み

オーツミルクとかもいいかも
プロテイン中心になるとどうしても食物繊維たりないし
引用:X(旧:twitter)



オーツミルクっていうのみものをのんだ! やさしいあまみ!
引用:X(旧:twitter)
オーツミルクの原料、オーツ麦は食物繊維が豊富です。牛乳では食物繊維は取れないので、ダイエット中の方やお通じを改善したい方は積極的に摂取していきたいところ。
またオーツミルクは「優しいあまみ」と感じる方も多いです。無加糖でも十分甘さを感じます。というのもオーツ麦のでんぷんが糖になり自然な甘さを感じられるから。
この甘さはメーカーによってかなり変わってきます!特に業務用・バリスタ用のオーツミルクになるとかなり濃い甘さです。
口コミ:牛乳の代わりに料理に入れたら美味しかった



大好きなオーツミルク、栄養たっぷりオーツミルク
そのまま飲むのも美味しいけど、ポークケチャップソテーに牛乳の代わりに入れたらとっても美味しかった
引用:X(旧:twitter)



うまぁぁぁぁ、牛乳の代わりにオーツミルク使った
簡単手早くできるし、お料理配信でグラタン、ありよりのありだな
引用:X(旧:twitter)
編集部もオーツミルクを料理に入れるのは大賛成です!オーツミルクの味が苦手…という方も料理に入れるとその穀物感が消え甘さが料理を引き立ててくれます。
よく牛乳の代わりに使う方も多いようです。例えばグラタンやシチュー、カレーにお鍋などなど。特に和風にはとても相性がいいのでぜひお試しください!
口コミ:オーツミルクは体に悪い?
このような口コミは見つかりませんでした。
どちらかというと「牛乳が体に悪いと聞いたからオーツミルクを飲んでいる」という口コミがいくつかありました。
もちろん牛乳にもメリットデメリットがあり、また牛乳に対してアレルギーを持つ方もいらっしゃいます。人それぞれ体質がありますので、摂取したい栄養素、ご自身の体にあったものを適切な量で飲んでいくことが大切です。
保存と扱い|未開封と開封後の基本/手作りは衛生面に注意
せっかく選んだオーツミルク、最後の一杯までおいしく楽しみたいですよね。ここでは未開封・開封後・手作りの3シーンに分けて、やさしくポイントをまとめました。迷ったらパッケージ表記を最優先にしましょう。
シーン | 基本の扱い | ひと工夫 |
---|---|---|
未開封 | 直射日光・高温多湿を避けて常温で。 箱・パックの賞味期限をチェック。 | 温度変化の大きい場所(窓辺・車内)を避ける/立てて保管で漏れ防止。 |
開封後 | 要冷蔵(冷蔵庫の奥など温度が安定する場所)。 飲んだらすぐ冷蔵庫に戻す。 | よく振ってから注ぐ/コップは清潔に/注ぎ口は拭いてキャップをしっかり閉める。 |
手作り | 清潔な器具・容器を使用。作ったら冷蔵保管し、早めに使い切る。 | 一度に作りすぎない/常温放置しない/持ち運びは保冷剤を。 |
未開封のコツ|置き場所と期限の見方
- 直射日光・高温多湿を避ける(棚の奥など涼しい場所)。
- 賞味期限=未開封時の目安。期限が近いものから使うローテーションを。
- パックの膨らみ・破損・漏れがあれば無理に飲まない。
開封後のコツ|“冷やす・清潔・早めに”が基本
- 要冷蔵:冷蔵庫の奥など温度が安定する場所へ。ドアポケットは温度変化が大きめ。
- よく振る:成分が沈むことがあるため、飲む前にやさしくシェイク。
- 清潔に扱う:注ぎ口やキャップを清潔に。飲みかけを容器に戻さない。
- 違和感があれば中止:におい・味・見た目に「いつもと違う」があれば、飲用は控える。
持ち運びのヒント:学校・オフィスには小容量パックが便利。保冷バッグ+保冷剤で安心感が高まります。
手作りの注意点|衛生と量のコントロール
- 器具・容器を清潔に:洗浄後にしっかり乾かす/可能なら熱湯で簡易的にリンス。
- 小量ずつ作る:作り置きは短めを想定。味の変化を感じたら飲用を控える。
- 冷蔵で保管:常温放置は避ける。持ち運ぶなら保冷剤を。
分離・風味変化のQ&A
オーツミルクは温度や時間でうすい分離や沈殿が見られることがあります。よく振ってもどる程度は品質特性の範囲のことも。強い酸味や異臭、容器の膨らみなど明らかな異常がある場合は飲用を避けましょう。
より詳しい保存の考え方は、賞味期限と保存の基本や、風味が気になるときの対処ヒントも参考になります。
未開封は涼しく・開封後は冷蔵で早めに。手作りは小量&清潔を合言葉に。むずかしいことはせず、パッケージ表示を道しるべにすれば十分です。
保存と扱い|未開封と開封後の基本/手作りは衛生面に注意
せっかく選んだオーツミルク、最後の一杯までおいしく楽しみたいですよね。ここでは未開封・開封後・手作りの3シーンに分けて、やさしくポイントをまとめました。迷ったらパッケージ表記を最優先にしましょう。
シーン | 基本の扱い | ひと工夫 |
---|---|---|
未開封 | 直射日光・高温多湿を避けて常温で。 箱・パックの賞味期限をチェック。 | 温度変化の大きい場所(窓辺・車内)を避ける/立てて保管で漏れ防止。 |
開封後 | 要冷蔵(冷蔵庫の奥など温度が安定する場所)。 飲んだらすぐ冷蔵庫に戻す。 | よく振ってから注ぐ/コップは清潔に/注ぎ口は拭いてキャップをしっかり閉める。 |
手作り | 清潔な器具・容器を使用。作ったら冷蔵保管し、早めに使い切る。 | 一度に作りすぎない/常温放置しない/持ち運びは保冷剤を。 |
未開封のコツ|置き場所と期限の見方
- 直射日光・高温多湿を避ける(棚の奥など涼しい場所)。
- 賞味期限=未開封時の目安。期限が近いものから使うローテーションを。
- パックの膨らみ・破損・漏れがあれば無理に飲まない。
開封後のコツ|“冷やす・清潔・早めに”が基本
- 要冷蔵:冷蔵庫の奥など温度が安定する場所へ。ドアポケットは温度変化が大きめ。
- よく振る:成分が沈むことがあるため、飲む前にやさしくシェイク。
- 清潔に扱う:注ぎ口やキャップを清潔に。飲みかけを容器に戻さない。
- 違和感があれば中止:におい・味・見た目に「いつもと違う」があれば、飲用は控える。
持ち運びのヒント:学校・オフィスには小容量パックが便利。保冷バッグ+保冷剤で安心感が高まります。
手作りの注意点|衛生と量のコントロール
- 器具・容器を清潔に:洗浄後にしっかり乾かす/可能なら熱湯で簡易的にリンス。
- 小量ずつ作る:作り置きは短めを想定。味の変化を感じたら飲用を控える。
- 冷蔵で保管:常温放置は避ける。持ち運ぶなら保冷剤を。
分離・風味変化のQ&A
オーツミルクは温度や時間でうすい分離や沈殿が見られることがあります。よく振ってもどる程度は品質特性の範囲のことも。強い酸味や異臭、容器の膨らみなど明らかな異常がある場合は飲用を避けましょう。
より詳しい保存の考え方は、賞味期限と保存の基本や、風味が気になるときの対処ヒントも参考になります。
未開封は涼しく・開封後は冷蔵で早めに。手作りは小量&清潔を合言葉に。むずかしいことはせず、パッケージ表示を道しるべにすれば十分です。
よくある質問(Q&A)
オーツミルクは太りやすい?
どのくらいの量が目安?
まずは150〜200ml(小さめのコップ)から。
はじめは小さめ1杯を基準に、味やお腹の調子、食事全体のバランスに合わせて調整を。無理に増やさず、続けやすい量を見つけていきましょう。
コーヒーにはどれが合う?
「バリスタ」表示のある製品から始めるのが近道。
泡立ちや分離耐性は製品差があります。商品名に「Barista/バリスタ」とあるものや、コーヒー用と説明されたものが目安。作り方のコツはオーツミルクラテの作り方をどうぞ。選び方はバリスタ用まとめも参考に。
たんぱく質が少ないのが気になる…
食事全体で補えばOK。主菜と組み合わせを。
オーツミルクは食物繊維がポイントで、たんぱく質は控えめ。卵・魚・大豆食品など主菜と一緒に。ラテは嗜好として量を決めると続けやすくなります。
子どもや妊娠中でも飲める?
一般に選ばれることはありますが、体質や方針に合わせて。
体調や食事方針には個人差があります。気になる場合は少量から試し、パッケージの表示を確認のうえ、必要に応じて専門職へ相談を。考え方のまとめは妊娠中の飲用についてへ。
乳糖が苦手でも大丈夫?
乳糖(ラクトース)を含まない製品が一般的です。
オーツミルクは乳糖不使用のものが一般的。ただし原材料や製造ラインは製品ごとに異なります。アレルゲン表示や注意書きを確認し、まずは少量から。詳しくは注意点まとめをご覧ください。
グルテンは入っていない?
“グルテンフリー”の考え方は製品・製造環境で異なります。
日本ではグルテンフリーの統一基準が未整備とされ、製造環境による交差接触(コンタミネーション)に注意書きがある場合も。厳格に避けたい方は、パッケージ表示の確認やメーカーへの問い合わせを。迷ったらまず少量から様子見を。
開封後はどれくらい日持ちする?
要冷蔵のうえ、パッケージの指示を最優先に。
開封後は冷蔵保管&早めに使い切りが基本です。具体的な日数は銘柄で異なるため、パッケージ表記に従いましょう。保存のコツは賞味期限と保存の基本にまとめています。
味が合うか不安。失敗しにくい選び方は?
“無加糖→小容量→用途別”の順でお試しを。
まずは無加糖の小容量から味見を。気に入ったら1Lへ。コーヒー用はバリスタ表示、料理にはとろみ感のあるタイプ…というように、銘柄比較も活用すると選びやすくなります。
価格が気になります…
頻度と用途を決めて、ムダのない買い方に。
牛乳より単価が高めのことも。セールやまとめ買い、定期便、小容量との使い分けで負担は抑えやすくなります。まずは週●回だけなど頻度を決めてみましょう。
手作りしてもいい?
清潔第一で、少量ずつが安心。
器具・容器を清潔にし、作ったら冷蔵&早めに使い切るのが基本。常温放置は避け、持ち運びは保冷剤を。市販品と比べ保存性が低い前提で扱いましょう。保存の考え方はこちらへ。
編集部まとめ:完璧じゃなくて大丈夫。無加糖を基準に、量を決めて、保存は丁寧に。この3つだけで、毎日の一杯がぐんと続けやすくなります。
オーツミルク市場の変遷|世界と日本で起こったこと
日本はオーツミルク後発国です。オーツ麦の存在自体もあまり知られておらず、その一方で私たちの生活の中にひっそりと隠れている存在でもあったりします。
食用であればグラノーラにも含まれることが多いですし、ビールの原料としても使用されます。食用ではないものの田んぼの畦道(あぜ道)にも生命力強く生えることもあれば、猫草にオーツ麦の葉が使われていたり、意外と身近にあるものです。
そんなオーツ麦が身近にある日本では、2020年ごろにオーツミルクが話題になり一気に認知度が高まりました。それまでは海外でしか見かけない植物性ミルクだったのがどのようにして日本に伝わってきたのか。その変遷を見てきましょう。
日本のオーツミルク市場の変遷
大手植物性ミルクブランド「Alpro(アルプロ)」が日本市場に参入。
バリスタ向けオーツミルクとして人気の「minor figures(マイナーフィギュアーズ)」が参入。
コロナ禍における健康意識の高まりから、空前のオートミールブームが到来し、オーツ市場全体が拡大。
世界的なオーツミルクブランド「OATLY(オートリー)」が日本市場に本格参入。
シンガポール発の「OATSIDE(オーツサイド)」が日本に上陸。
OATLYが日本市場から撤退(一時的なものか、戦略転換か、今後の動向が注目されます)。
日本発のオーツミルクスタートアップ2社が台頭し、国内ブランドも存在感を増す。
このように、日本でもここ数年でオーツミルクを取り巻く環境は大きく変化し、新しい選択肢として広がりを見せています。
これからも様々なブランドが登場し、私たちの食生活がより豊かになっていくのが楽しみですね!