牛乳や他の植物性ミルクよりもオーツミルクには豊富な食物繊維が含まれています。
その魅力に気づき始めた人がここ最近で少しづつ増え、昔と比べると食物繊維の摂取量が減っている私たちには嬉しい存在になってきています。
食物繊維！
- オーツミルクの食物繊維は水溶性食物繊維「βグルカン」に分類
- 水溶性食物繊維「βグルカン」は
・腸内環境を整え腸の動きを活発にさせる
・血糖値の急激な上昇を抑える
・脂質の吸収を穏やかにする
などの働きがある - βグルカンは化粧品にも応用されており、高い保水力と皮膚を整える効果が期待されている
- オーツ麦以外でβグルカンがよく含まれている代表的な食物は「大麦」「キノコ類」「海藻類」
オーツミルクの全栄養素について総まとめ！
オーツミルクの食物繊維の働き｜オーツ麦の水溶性食物繊維「βグルカン」とは
オーツミルクの水溶性食物繊維「βグルカン」。
その働きを一言で言うと、「胃で消化されず大腸まで届く過程で体にいいとされる働きをしてくれる」ことです。
胃で消化されるものはエネルギーとして変換され、消化されないものは様々な効果をもたらしてくれるわけです。
| グルカン | 人の主なエネルギー源のブドウ糖がいくつか結合してできた塊のようなもの |
|---|---|
| α（アルファ）型 | ブドウ糖が結合される際の鎖のようなものが切れ（消化され）エネルギーに変換されるもの |
| β（ベータ）型 | ブドウ糖が結合される際の鎖のようなものが切れず（消化されず）食物繊維として大腸まで届くもの |
オーツミルクの食物繊維「βグルカン」は水溶性｜不溶性との違いは？
- 腸でゲルのように半固形化し糖の消化スピードを遅くする→急激な血糖値上昇を抑制
- 不要なコレステロールやナトリウムの吸収を止める
- 便のかさを増やし便通を良くする
オーツミルク・オーツ麦に含まれている食物繊維は、水溶性のβグルカンに分類されます。
食物繊維は「水溶性」と「不溶性」に分かれますが、オーツ麦や大麦など穀類はどちらも持ち合わせています。
私たちもこの水溶性のβグルカンに着目している一方で、大切なのはその種類によらずバランスよく摂取していくこと。
食物繊維だけでなく他の栄養に関してもこのことは忘れてはいけません。
着目されるようになったのか
様々な研究結果から食物繊維の摂取量が多くなる程、脳卒中や2型糖尿病などの病気のリスクが低くなることが明らかになっています。
令和に生きる私たちは昔に比べて食物繊維を摂取する機会が少なくなってきています。だからこそ健康維持に重要な役割を担う栄養素として位置付けられているのです。
食物繊維量の比較｜牛乳や他の植物性ミルクと比べてオーツミルクはどう？
| 牛乳 | 0g |
|---|---|
| 豆乳 | 0.2g |
| アーモンドミルク | 1.5g（※） |
| alpro 砂糖不使用 | 1.3g |
| まるごとオーツ | 0.7g〜1.3g |
| OATSIDE | 0.8g |
| minor figures | 0.8g |
牛乳：日本食品標準成分表
豆乳：日本食品標準成分表
アーモンドミルク：glico アーモンド効果 砂糖不使用
※アーモンド由来の食物繊維が0.25g、それ以外由来の食物繊維が1.25g
食物繊維の量に関して、牛乳や他の植物性ミルクとオーツミルクを比較するとこのようなことが分かります。
- 自然由来の食物繊維量が一番多いのはオーツミルク
- 牛乳・豆乳・アーモンドミルクともに自然由来の食物繊維はほとんど含まれていない
- アーモンドミルクの食物繊維のほとんどが添加物由来の食物繊維
もちろんオーツミルクの食物繊維は添加されたものではなく、オーツ麦由来の自然なもの。穀物は豊富な食物繊維が含まれているのがよく分かりますね！
植物性ミルクの食品添加物について
アーモンドミルクの食物繊維のほとんどが添加物だったことに少し驚く方もいるかもしれません。
実はオーツミルクも食品添加物が含まれています。例えば植物油脂などですが、美味しく飲むためにはこれら添加物は欠かせません。
こちらの記事ではオーツミルクの中でも添加物をなるべく抑えたオーツミルクも紹介していますので、添加物が気になる方はぜひ見てみてください。
水溶性食物繊維「βグルカン」が豊富な食物は？
βグルカンを含む食物はオーツミルクだけではありません。
健康維持のためだけでなく、ニキビや肌トラブルなど体の不調に悩まれている方こそ、オーツミルクだけでなく他の食物からも食物繊維を積極的に摂っていきましょう。
同じコムギ科の「大麦」
同じコムギ科に属している大麦、ビールにも使用されている原料で有名ですね。
この大麦も実はオーツミルクと同じく豊富な食物繊維を含み、水溶性と不溶性をバランスよく持ち合わせています。
普段の白米と混ぜてみたりなど、料理の自由度も高そうです。ぜひ試してみてください。
キノコ類
キノコ類も食物繊維が豊富に含まれることで有名です。
種類によって水溶性が豊富なのか不溶性が豊富なのかが分かれるみたいです。
ぜひこちらも参考にご覧ください。
