2024年11月現在、日本ではOATLY(オートリー)が非常に手に入りづらい状況になっています。
北欧オーツの街から生まれたOATLY(オートリー)、オーツミルクを語る上ではなくてはならない存在です。この記事ではそんなOATLY(オートリー)の現状から歴史、海外での評価から実際に飲んだ体験談までお伝えしていきます!
日本で買えるおすすめの
オーツミルクはこちらから!
OATLY(オートリー)のオーツミルクってどんな飲み物?
OATLYのオーツミルクは、スウェーデンで生まれたオーツミルク。欧米を中心に大人気で日本でも一時期スタバも使っていたくらい知名度のある植物性ミルクでした。
その適度な甘さととろみ、そしてほのかに香る穀物感が私たち日本人の口にも合ったため箱買いしていた人も少なくありません。
オーツミルクは食物繊維が豊富ですが、OATLYのオーツミルクはカルシウムも非常に豊富で、その量は牛乳に匹敵するほど。
環境面や栄養素・健康面で注目されがちなオーツミルクですが、味そのものが美味しいと評判だったOATLY。私もオーツミルクの中で一番味が好きなのがOATLYでした!
コーヒーやスムージーなどとの相性はどう?
OATLYはコーヒーと合わせる用の『Barista Edition』というタイプも販売しています。パッケージの色はグレー、通常のブルーのパッケージでも十分美味しいのですが、バリスタエディションはかなり濃厚でエスプレッソとの相性も最高です。
ただ正直、バリスタエディションも通常タイプもどちらもコーヒーとの相性が最高です。つまりオーツミルクラテが最高に美味しいのです。
もちろんスムージーに使ったり、紅茶と合わせてオーツミルクティーもとても相性がよく美味しいですよ。
OATLY(オートリー)のオーツと栄養素・添加物について|牛乳と比較してみた
OATLY(オートリー)のオーツ麦は北ヨーロッパの地域から。オーツ麦は寒冷・乾燥地帯に根を生やしやすいイネ科イネ科カラスムギ属の植物です。
古来よりこの北欧の地でオーツ麦が取れ、食用として親しまれてきました。
北ヨーロッパの地域にオーツミルクの企業があるのも納得です。
OATLY(オートリー)の栄養素を牛乳と比較
- 炭水化物
- 食物繊維
牛乳よりも少ない成分
- カロリー
- コレステロール
- タンパク質
牛乳とほぼ同じ成分
- 脂質
- カルシウム
(100mlあたり) | 牛乳 | OATLY |
---|---|---|
カロリー | 61kcal | 48kcal |
脂質 | 3.8g | 1.5g |
コレステロール | 12.0mg | 0mg |
総炭水化物 | 4.8g | 7.1g |
-糖質 | 4.8g | 6.3g |
-食物繊維 | 0.0g | 0.8g |
タンパク質 | 3.0g | 1.1g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.1g |
カルシウム | 110mg | 120mg |
牛乳:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
オーツミルクの成分的な特徴は、やはり食物繊維が多く含まれていること。コレステロール値も低いので、栄養素でこの辺りを意識している方はオーツミルクが適当かもしれません。
ただ大事なのは、皆さんがどのような栄養をメリットを求めているか、どんな味が好きなのか、です。
完璧な選択なんてありません。どっちが健康的にいい、なんていう極端な話もありません。好きな方を、選びましょ。
OATLY(オートリー)は砂糖や甘味料は加えている?
結論、砂糖や甘味料は一切加えていません。オーツ麦の自然な甘みのが含まれています。
ただ飲んだことがある人は分かると思うのですが、OATLYは結構甘く感じられます。これはオーツ麦に含まれるデンプンが製造過程で糖に分解されるために感じられる甘さです。
お米を噛み続けていると甘くなってきますよね。それと似ている構造です。
添加物は入っている?
下記のように添加物はいくつか加えられているようです。ただし、乳化剤、安定剤、着色料、香料は使用していません。
- 少量の塩
- ビタミン
- ミネラル
- リン酸二カリウム※
※酸度調整剤:コーヒーのpHレベルを調整しコーヒーとの凝固を防ぐ安全で認可された添加物
入っていない添加物
- 乳化剤
- 安定剤
- 着色料
- 香料
OATLY BARISTA Editionの場合の添加物です。OATLY Organicの場合は添加物はさらに少なくなります。
OATLY(オートリー)はどこで売っている?
結論、OATLY(オートリー)は2023年春ごろ日本事業を撤退、現在公式に売られている場所はありません。
ヨーロッパやアメリカではかなり人気な一方、アジアでの売り上げは低迷している現状です。
海外のオンラインで買うとしても、送料が高くつくのであまりおすすめしません…!
2023年までは都内や各地スーパーでも
実は2022年9月からOATLY(オートリー)は正式に日本に上陸、Amazonだけでなく一部スーパーやコンビニでも販売を始めていました。
それまでは並行輸入だったので、「ついに来た!」と胸を躍らせていたオーツミルク編集部でしたが、長くは続かず撤退を余儀なくされます。
在日スウェーデン大使館も応援していたみたで、とっても期待していたのですが…またいつか日本に上陸することを祈りましょう!
現在はヨーロッパとアメリカを中心に販売、一部中国やシンガポール、台湾でも
OATLY(オートリー)はヨーロッパとアメリカを中心に販売を拡大させています。
ドイツで有名なコーヒーチェーン店「COFFEE FELLOWS」はOATLYと協力し追加料金なしでOAT LYのオーツミルクを選べるように。
アメリカでは毎年話題になるスーパーボウルのハーフタイムショーでのCMにOATLYが出演し大炎上。
話題に尽きませんが、欧米諸国で絶大な人気を誇っていることに間違いありません。
アジアでは中国を中心に展開を広げていますが、苦戦を強いられている状況です。最近は台湾のセブンイレブンでOATLYを見つけましたが、その陰りは少しずつ濃くなってきているように感じます。
他のオーツミルクについて
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OATLY(オートリー)とは?会社情報と歴史
OATLY(オートリー) 会社情報 | |
---|---|
創業 | 1994年 |
本社 | スウェーデン マルメ |
上場 | NASDAQ上場(OTLY) |
商品 | オーツミルク オーツミルクアイス・ヨーグルト 料理用オーツミルク オーツチョコレートミルク etc |
OATLY(オートリー)はオーツミルクのパイオニアにして世界最大のオーツミルク企業。
斬新なプロモーション戦略に加え、徹底したサスティナブルへの取り組み、学校など公共機関とのコラボレーションも積極的に行う魅力的な会社です。
「OATLYってなに?」
という素朴な質問に対して、さまざまな方が答えています。途中で前CEOのトニーも出演していますね。全体含めてコミカルでそれでいて伝えたいことは伝えている(?)、まるでウェスアンダーソンの映画を見ているような、いかにもOATLYらしい動画です。
雰囲気だけでも「面白い会社だな」と感じられるはず。
OATLY(オートリー)の歴史
OATLYの歴史 | |
1994年 | 食品科学者リカルド・オステが弟と共同創業 乳糖不耐性の人々に向けてオーツミルクの可能性を訴え始める |
2006年 | スウェーデン・ランツクルーナにOATLY最初の生産工場を設立 |
2012年 | Toni Petersson(トニーピーターソン)を新CEOに迎え、マーケティングに注力 |
2017年ごろ | 植物性ミルクの需要を捉えアメリカでのマーケティングに力を入れる |
2021年 | 2月:アメリカ最大視聴率を誇るスーパーボウル・ハーフタイムショーのCMに出演、大炎上 春:スタバでの取扱開始 5月:NASDAQ上場 |
2022年 | 日本市場へ参入 |
2024年 | アメリカのマイナーリーグベースボールに参入「マルメ・オートミルカーズ」 |
今やオーツミルクの一大企業ですが、その変遷は決して順風満帆ではありません。すでに30年を迎える企業、派手な宣伝広告で反感を買い、時には司法での対立も経験してきました。
この歴史の中でのハイライトはこのような感じでしょうか。
- 2012年、トニー・ピーターソンを新CEOに迎えマーケティングを中心に改革を行った
- 2017年以降、アメリカでのマーケティングに注力、2019年に爆発的に増加する植物性ミルクの需要を捉え、バリスタへのアプローチからオーツミルクの意識改革を行なった
2017年末で約650店舗で使用されていたのが、アメリカ国内で2021年末で約8,500の小売店と約10,000店舗のコーヒーショップで販売されているというデーターも。
すごい勢いです!
参考:オートリーが数十年の歴史を持つ無名のブランドから100億ドルのIPOに至った経緯